poormonと磁気記憶の運命

poormonとかいうsmartctlのフロントエンドを作った。これを使うとsmartctlを数回やって、値を計算して、みたいなことせずに、要するにオレが見たかった値だけ見れるというもの。

コピペ

Device: TOSHIBA DT01ACA300 (~~)
Capacity: 2794.52 GiB (3000.59 GB)
Power On: 0.17 years (1504 hours, 62.7 days, power cycle 154)
SMART:
    5: Reallocated Sectors Count     : 0
  197: Current Pending Sector Count  : 0
  198: Uncorrectable Sector Count    : 0
Device stat:
  Write: 7.94 TiB (2.91 drive write)
  Read:  9.37 TiB
  Read/Write Ratio:  1.18
  Write per Year: 46.24 TiB/year
  Write per Day: 129.72 GiB/day (0.046 DWPD)
  Read per Year: 54.58 TiB/year
  Read per Day: 153.11 GiB/day
  Read Recovery: 0 corrected, 0 uncorrect
  Interface CRC Errors: 0
  Mechanical Start Failures: 6

SeagateやWesternDigitalのコンシューマ向けHDDはDeviceStatに対応していないのだが、なぜか東芝のDT01ACA300は対応していた。Read/Write Ratioが低めなのはバックアップに使っていたからかな。


以下雑談

ところでDWPD(Drive Write Per Day)なんですが、昔のドライブと違い最近のドライブはDWPDをあまり高くできないようです(↑の年間平均のDWPDではない)。読み込みでも同じですが、たとえば3TBのドライブで平均100MB/sだとすると、単純計算で8時間弱かかります。全領域ゼロフィルに8時間です。これを私の一番古いドライブ(20GB)でやると0.5時間でした。40DWPDくらいは余裕です。昨今の3TBのドライブで4.0~5.0DWPDを出すのは無理だと思います。10TBのドライブなんて2.0DWPDすらいけるか怪しいです。

容量の増大よりもスループットの進化が低いのです(2次元の記憶密度が増えても、読み込み密度は1次元)。2020年までに1.0DWPDを切る可能性はかなり高いです。そのときの大容量ドライブは全体のゼロフィルに丸一日かかるでしょう。この傾向の行き着く先はコールドストレージでしょうか。ここ数年でSSDによりホットストレージ領域を失い、温度を下げてウォームストレージとして大容量で需要にこたえてきました。結果コールドストレージを少し駆逐してDVDレコーダーはHDDレコーダーになりました。いまDVD-RやBlu-rayのメディアは昔ほど売れてないと思います。

DWPDが0.5、ドライブにシーケンシャルでゼロフィルするのに丸2日かかるようになったら、RAID5のリビルドにかかる時間はどれくらいになるんでしょうかね。最近ですら家庭用NASでリビルドに4日とか一週間かかったとかいう話を発見できます(Droboだったかな)。エンタープライズはSSDに移行してHDDはちょっと暖かいコールドストレージという感じでしょうか。

企業向けだけれども、ソニーのArchivalDiscは4ヘッド8チャンネルという4コア8スレッドのような構成になっているらしい。たぶんHDDはまだ1プラッタ面に対し1ヘッド1チャンネルだから、今後これが増えることでDWPDも改善するかもしれない。でもそれができるならとっくにやってるだろうから、何かできない理由があるのだろうか(ランダムアクセスには無意味ではあるが)。

HDDの敵はSSDだけでは無いと思う。今後出てくる光ディスク系の技術を使ったものにも脅えなければなりません。ホットとコールド両方から攻められるのがウォームの運命…なのでしょうか。これまでに磁気記憶が辿ってきた運命(カセットテープ、VHS、フロッピー等)をみると、HDDという最後の山も案棒ではないなぁと思いましたとさ。まる。


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