TrueRMSと電流

マルチメーターの電流の測定は普通は中にあるシャント抵抗器に電流を通し、その電圧降下を測定するようになっている。メーターは電圧降下をA/D変換し計算(補正)して電流として表示している。以下はCD772の中身。ヒューズの横にあるL字の棒みたいのがシャント抵抗器。

CD772
CD772

安物メーターではU字かただの棒のものが多い。

ADM02
ADM02

マニュアルをよく読むと「10Aでは連続10秒以下」と書いてあり、しかも5分間のクールダウンが必要と書いてある。CD772の方は「10Aを超える測定は連続5分以内、クールダウン5分以上」である。でも自分は10A以上の電流を測ることは滅多に無いと思う。


話がずれた。

電圧が100Vrms/50Hzの正弦波でも電流はそれと連動するとは限らない。負荷の種類に応じる。そしてその正弦波でない電圧降下を測る際にTrueRMSの有無で大きな違いが出る場合があるようだ。

TrueRMSのメーター(CD772)とそうでない安物中華メーター(ADM02)で空気清浄機の電流を測ってみた絵がコレ。計測対象は100[Vrms, 50Hz]、つまり1次側の電流で、2台のメーターを直列にして測定した。空気清浄機は最も弱い設定にしている。

空気清浄機

CD772が0.044 [A]を表示しているのに対し、ADM02は 0.019 [A]、約2倍の差がある。安物のACアダプターもだいたい2倍の差が出る(半波整流と思われる)。しかしドライヤーのようなものだと同じ値になる。半波整流で流れる電流はTrueRMSでないメーターでは正確ではなく、ADM02のように半分くらいで表示されたりする。空気清浄機のモーターなどはトライアックかもしれない。

電流や消費電力の測定にメーターを使ってる人はこのような落とし穴があるので注意したほうがいいかもしれない。上の例から電気代を試算すると2倍の差が出てしまう。そして100[W]以下の家電製品には結構半波整流のものがあるようだ。とはいえ、半波整流のものは電気代が安いものが多いので電気代全額に対する影響はそんなに多くは無いのかもしれないが。

ついでにADM02のmAレンジのヒューズが切れてしまった。amazon見たらヒューズだけで500円とは…1500円のメーターにはもったいない。ちょうどいい導体をヒューズホルダーにぶち込んだ。こういうことはやってはいけない。やってはいけないが、それを言うなら中華メーターの中にはmAレンジにヒューズが無いものもある。まぁ壊れたところで1500円なので。

この件で安物の方もTrueRMSのメーターにしたかったので少し前から気になっていたVC17B+という中華メーター(2399円)をポチった。Youtubeでいくつかレビューがあるのだが、値段の割にはよさそうに思った。まだ届いてないが、期待しすぎないほうがよいだろうな。。


交流電流の理想と現実

1次側交流電流においてよくある

理想と現実

リップルの下降分を回復する時にピークが現れる(+位相差も生じる)。トライアックを使っていると(以下略


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