ADVANTEST R6551のメンテ

数ヶ月前にヤフオクでADVANTESTのR6551のジャンクをゲットしてしまった。ダメ元な入札価格だったのに、結果をみたら他に誰も入札しなかったようです。開始価格に「ツバつけとく」っていうんですかねこういうの。開始価格のままでかなり安かったです。5月頭に秋月で交換部品を買ったので修理(?)しました。

この個体、というか機種、経年でコンデンサが逝ってしまうことが多いようです。ここで紹介されている個体はACV短絡で80mVということですが、うちの個体は短絡しても200mV~300mVに達します。抵抗やDCVでも数値がかなり揺れます。というか全部が荒ぶってます。そのサイトで指摘されているとおり、電源周りのSMD実装の電解コンデンサがダメになっていました。イヤ、実際はSMD実装の電解コンデンサ全部がダメでした。SMDの足をよく見ると青さびのような、きれいなハンダではないのですぐにわかります。液漏れで変色するので容量やESRを測るまでもなく、目視で判断できます。

電源周り

漏れが近隣の抵抗まで

電源周りは普通のリード型の電解コンデンサ47uFに、他の部分は4.7uFの同じく電解コンデンサと、交換が難しい部分はSMDの積層セラミック4.7uFに変えました。これらは元々4.7uFではなく6.8uFが実装されていましたが、6.8uFが手に入らなかったのでまぁよしとしました。どうせパスコンです。ロジック側はおそらくつけなくてもなんとかなるような気がします(適当)。一番厄介なのはACボード上のシールドされた部分と、ロジック側の同じくシールドされた部分です。ランドの剥離に注意しましょう。

交換後

一応他の、リード線実装の電解コンデンサも調べましたが、こちらは問題ありませんでした。この機種の製造は80年代後半~90年代頭で、この時代にあまりよろしくないコンデンサが出て問題になったようです。この機種に使われていたのもそれだったのかも?調べようもないのでわかりませんが、他の電解コンデンサの状態と比較するに、古いからダメというわけではないようです。あのSMD実装の電解コンデンサだけがダメなのです。


さて、ここのサイトの方と同じく、ACVで短絡時のノイズフロアの話ですが、うちの個体は全部のSMDコンデンサを交換したので、起動2〜3分で0.036mV、10分で0.029mV、約1時間後で0.025mVまで下がりました。環境温度に左右されますが、数時間放置で0.020mVまで確認しています。最終桁の揺れはありません。1万倍(-40db)の改善はさすがにやった甲斐があります。起動直後だけはけっこう荒ぶるのでまだ少し不安が残りますが、そういうものなのでしょうか。

Noise Floor

この機種はいわゆる「フル機能」なマルチメーターではありません。無い機能は、導通チェック、ダイオード、MIN/MAX、uAレンジ、Aレンジ(mAレンジしかない、3000mAまで)、です。


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